代表からの挨拶

インタビューの流れ

1. 創業のきっかけと当初の状況

ownerinterview01

それでは、いくつか質問していきたいと思いますが、まずはじめに、
猪瀬様が独立した経緯について教えて頂けますか?

お店の経営状態が悪くなってしまい、前オーナーからお店を買い取ったのがきっかけですね。
それがなければ、都内に出て、デザイナーとしてバリバリやりたかったんだよね。
それで、残るか残らないかという選択の時に、地域のお客様が「先生がいなくなると困る」という声をかけてくれたんですよね。
結局は、どこでやってもお客様は同じなので、お客様を大事にしていこうと考えたのが、決断した経緯です。

それは何年前のお話しですか?

27歳だから、14年ぐらい前の話かな。

そこから14年間の間にいろんな事があったと思うんですけど、 節目節目で覚えている事があれば教えていただけますか?

当時は1店舗だけでした。
今の自分の嫁さんと若いスタッフが一人いて、三人でスタートしました。
とにかく何も無い所からスタートしたので。
買い取る費用に300万かかったんですけど、それを月々の売り上げの中から返せという事で、結局1年間で返したのかな。
毎月30万ずつ家賃も返しながら、借金も返済しながら、ほんとに最初の3年はめまぐるしかったですね。

スタッフは僕の嫁さん以外素人ですからね。
スタッフのシャンプーの練習をするにも、夜は嫁さんは夕飯を作るために帰るので、二人しかいないんですよ。
自分がお客様役になってシャンプーを練習させたり、見本を見せたりと代わる代わるやって二人とも泡だらけになってやっていましたね。
普通だとシャンプーをマスターするまでに1カ月かかるんですけど、その時は一週間で仕上がりましたね。
情熱というか、切羽詰まると人間なんでも出来るんですよ。
だから、今の子達とかも自分の夢とか、将来とかを考えたら、いくらでも詰められると思うんだよね。
短く濃く絶対出来るんだけど、それをなかなか気づけないというか、気づかせてあげられない環境っていうのが可哀想だなって思うよね。

ただ、切羽詰まっているのがいいとは思わないけど、無駄な時間を過ごさせるっていうのはお互いに良くない事だよね。
だから、その頃を思うと、今でもまだ甘いかなって思ったりするよね。
ただ全体に伝えていくっていうのは、一人一人が僕が初めての頃のような気持ちになれないと難しいですよね。
ピラミットのような組織になると甘さが出てくるので、その甘さっていうのをコミュニケーションだとか、そういった事で埋めていきたいと思っています。

最初の五年間というのは、人材育成というか、人を雇うという勉強だったかな。
ホントに。人が財産だという経営理念の基礎を作る所かな。
自分はすごく、この子と一緒にやっていきたいとか、この子に覚えてもらいたいとか思うんだけど、なかなかその子の気持ちと僕の気持ちが合わないんですよ。
僕は信念があるから出来るけど、中には体力のない子もいるし、ルール作りだとか、そういう所で考えさせられた5年間だったかな。
一番すごかったのは、8人ぐらいまで人数が増えた時に4人ぐらい一気に辞められちゃった時があったんだよね。

その時に自分を見つめ直して、このままじゃ駄目なんだなと思って考え方が変わったかな。
根底にあるものは同じなんだけど、みんなと仲良くやって行きたい、みんなと共にやって行くという事をすごく決意したよね。
それが今のベースになっているかのな。やっぱり人数も少ないし、売り上げもスタッフが辞める前のようには行かないじゃないですか。
尚且つ、そこまで育てるには4年ぐらいかかりますし、それが一夜にして抜けられてしまうと、痛いし、辛いし。